ここは格別景色がいいとか遺跡があるとかじゃなくて、もともと何もないところなのですが地図上では大変ユニークな場所です。すなわち、アメリカ合衆国で唯一の4つの州が1点で交わっている場所なのです。アメリカの州は、経緯線で州境を決めている所が多いのですが、それでも州境が十字になっているのはここだけです。 |
Four Corners Monument |
コロラド、ニューメキシコ、ユタ、アリゾナの4つの州が1点で交わるところに、写真のような州名と州境を表示したモニュメントがあります。周りには砂絵などのインディアングッズを売るお土産屋が数軒並んでいるだけですが、それでも珍しがり屋の観光客が結構いっぱいいました(私もその一人でしたが)。アメリカ人は周りなんか気にせずに、両手両足を4つの州それぞれに置いて記念写真を撮る人がたくさんいました。私もそうするのだったかな.... |
アリゾナは一番アメリカの中で西部を感じさせてくれる州ではないかと思います。地平線の彼方までまっすぐの道路を延々と走り続けても前後に車無し。周りは半分枯れたようなブッシュの砂漠。時々コヨーテが車にひかれた死骸があったり。 やっと少し小高くなった地平線の彼方の丘を越えるとそこには再びまったく同じ風景が広がっている。その繰り返し。本当に広いです。 |
果てしなく延々と続く道路 | 突然の雪景色 |
気候も激しく変化します。グランドキャニオンは雪でも少し高度が下がると初夏の暑さだったり、また少し高度が上がると雪景色に変化、というように。 アリゾナには何回か行きましたが、一度一緒に旅行した方が次のような句を読まれました。実感そのものであり大変感動しました。左の写真と合わせてぜひ味わってみてください。 |
『視界には 五分の四の青空と 五分の一の大地あるのみ』
佐久間元治:山の辺合同歌集IIIより(山の辺短歌会)