内田利恵さんのリクエストに応えて、野鳥イメージの撮影からホームページに掲載するまでの手順を詳しく解説します。私はカメラやイメージ処理の専門家ではありませんので、ここに解説した手順よりももっともっと効果的で効率的な手順もあると思います。「こうした方がいいよ」というアドバイスがあればぜひお願いします。 |
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バードテーブル 枯れ枝を支柱に木の板や木片を使って作りました。右側のテーブルは1994年の11月、左側の新しいテーブルは1995年の暮れに作りました。テーブルの大きさはいずれも10cm×20cmくらいです。 体が軽いメジロがのってもほとんど揺れることはないのですが、スズメだと少し揺れます。ヒヨドリだとかなり揺れ飛び去るときには餌やコップの水がこぼれてしまいます。キジバトがのると大揺れですがキジバトはまったく意に介する様子はありません。 餌は、市販の文鳥などの餌の他、パンくず、クラッカー、ごはんなど。また、木の実をとってきて入れています。ひまわりの種もシジュウカラ用に入れています。小さなガラスコップには砂糖水やオレンジジュースなどを入れています。 |
撮影用カメラ 撮影に使っているのは、ごく一般的な家庭用の8mmホームビデオカメラです(SONY製HandyCam)。とくにこのカメラは発売初期のものなので、最近のカメラと違い40万画素数と言った高性能ものではないはずです。 このカメラを三脚に固定し家の中から窓ガラス越しにバードテーブルを狙います。ズームして最適な大きさに固定しますが、これらの操作を簡単にするために、カメラからのビデオ出力を側に置いてあるテレビに入力して大画面でモニターしています。 カメラをスタンバイモードにして野鳥が来るのを待ちます。残念ながら私のカメラはリモコン付きではないので、離れたところから操作ができません。また、スタンバイモードは5分で自動解除されてしまいますので、カメラのビデオ出力をビデオデッキに入力して録画すると言うことも難しいです。 |
バードテーブルとカメラの位置関係 カメラとバードテーブルの距離はおよそ3.5mです。 最初の頃はカメラの操作をしていると逃げていた野鳥もだんだん慣れてきて、カメラ操作をしていてもあまり逃げなくなりました。 警戒心の強い順番に、シジュウカラ、ジョウビタキ、スズメ、ツグミ、ヒヨドリ、メジロ、キジバトの順です。とくにキジバトは鈍感です。 |
ビデオ撮影した画像のキャプチャ 8mmビデオカメラをパソコンに接続し、撮影した映像を再生しながらこれはと思うところをキャプチャしてパソコンに取り込みます。私の場合はビデオモニタというキャプチャソフトを使っています。もちろん、パソコンにはビデオキャプチャの機能が必要です。 320×240でキャプチャしたそのままの画像がこれです。 |
自動レベル調整 これ以降Photoshopで画像の補正と編集を行います。 Photoshopの「イメージ」メニューの「色調補正」サブメニューの中の「自動レベル調整」を実行した結果の画像がこれです。これだけでずいぶん画像にメリハリがつきます。 自動レベル調整は、画像の切り出しなどの編集を行った後に再度適用しても構いません。 |
野鳥とバードテーブルを選択 次に野鳥とバードテーブルをクローズアップします。 まず、投げ縄ツールなどを使って野鳥とバードテーブルを選択します。多少ラフな選択でも構いませんが選択範囲はぼかさない方がいいでしょう。ただしアンチエイリアスはONにします。 |
背景をぼかす 背景をぼかします。「選択範囲」メニューの「選択範囲の反転」を実行し、野鳥とバードテーブル以外の背景部分を選択します。さらに「フィルタ」メニューの「ぼかし」を何回か実行し背景をぼかします。 これで野鳥とバードテーブル部分がクローズアップされてきます。この画像では「ぼかし」を7回実行しました。 |
明るさ・コントラストを調整 必要に応じて、また好みにより、明るさ・コントラスト、色相、彩度などを調整します。「イメージ」メニューの「色調補正」サブメニューの中の各コマンドを使います。 この画像では、背景のコントラストを低く調整し、野鳥とバードテーブルのコントラストは逆に高く調整しています。 |
周囲をぼかして楕円形に選択 画像補正は終わりました。後は任意の形状・サイズに編集するだけです。 この画像の場合は、選択ツールの形状を楕円形に、ぼかしを5 pixelsにして、野鳥とバードテーブルがちょうどうまく収まるように選択しました。 |
カットして完成 選択範囲をコピーし、「ファイル」メニューから「新規...」を選び、新しいファイルを作成してそこに「ペースト」すればできあがりです。 |