Rufous Turtle Dove(ジョウビタキ詳細編)

ジョウビタキ(英名:Daurian Redstart)


スズメくらいの大きさの冬鳥で、10月中旬から下旬にかけて北から渡ってきます。ヒタキというのは「火焚き」のことで、鳴き声が火打ち石をたたく音に似ているからとも、赤い尾羽をパッパッと開く様子が火が燃えるように見えるからともいわれています。雌雄で体の色に大きな違いがあり、腹部はともに橙色ですが雄は羽が黒褐色でコントラストが際だって非常に美しいです。雌は全体に灰褐色で腹部の橙色も雄よりぼやけていますが、それでも十分美しい鳥です。雌雄ともに翼に白い斑があることから「紋付鳥」とも呼ばれています。


えさ台にグミの赤い実を数粒のせておいたところ、ジョウビタキの雌がすかさず飛んできて、つかの間グミの実を見つめたかと思ったら、その中の一粒を加えてすばやく飛んでいきました。えさ台にのったのを目撃したのはこの一度だけです。庭の土の上で虫を探しているところは、雌は割と頻繁に、雄はたった一度だけ目撃しています。枝やフェンスなどにとまるときに背筋をピンと伸ばした行儀の良い姿勢で、尾羽をピッピッという感じで震わせるところなどなかなか優雅でかわいい鳥です。


Copyright(C) 2000-2006 M.Higashide