雪の日の野鳥たち

1996.2.17
雪の日には餌が他では見つけにくいのでバードテーブルにたくさんの野鳥を呼ぶチャンスと言われています。そこで砂糖水とテーブルに積もった雪の上にクラッカーを砕いて置いてみたところ、入れ替わり立ち替わりやって来ました。同じ雪の日でも全く寄りつかないときもあります。寄りつかない日はどうも気温がかなり下がっている時のようです。きっと寒すぎる場合は活動を停止するのでしょう。


最初にやってきたメジロ
最初にやってきたメジロ
雪の日も最初にやって来たのはやはりメジロです。 雪の上のクラッカーをくわえています。 ちょっと大きなかけらでも飲み込んでしまいます。 メジロは穀類はあまり食べませんが、パンくずや少し水でふやけたクラッカーなどは よく食べます。


ちょっと臆病なスズメ
次にやって来たのはスズメでした。 今日は一羽だけでしかもかなり若いスズメのようです。 メジロに遠慮しながら地面にこぼれたクラッカーを突っついていましたが、 メジロがテーブルを離れた隙をみてクラッカーにありついていました。
ちょっと臆病なスズメ

メジロとスズメのニアミス
メジロとスズメのニアミス
メジロとスズメが一つのテーブルでニアミスしました。 最近よくこういう光景を見ることがあります。 最初はスズメが来ると逃げていたメジロもだんだん大胆になり、 お互いにそ知らぬ顔で一方は餌をついばみ、もう一方は砂糖水を飲んでいる なんてことがよくあるようになりました。


悠然としたヒヨドリ
さて次に来たのはヒヨドリ。一声啼いて庭のヤマボウシの木にとまったかと思うと、 ばさばさっと言う感じでテーブルに降りてきました。クラッカーを次々にくわえては 飲み込んでいきました。ヒヨドリはその体どおり大喰いです。
悠然としたヒヨドリ

羽を広げるキジバト
羽を広げるキジバト
ヒヨドリに気を取られていた時にふと気が付くと、視野の隅に何か黒く大きいものが。 庭のヤマボウシの木にキジバトが悠々と羽を休めていました。 ちょっと体が大きすぎるのかバードテーブルには乗ってくれません。 羽を大きく広げてくつろいでいました。なかなか模様がきれいです。


メジロ押し?
「目白押し」という言葉はメジロが体を寄せ合って木の枝にとまっている有り様から 来た言葉だそうですが、餌を食べているときは決して仲が良くありません。 スズメはテーブルで仲良く並んで餌を食べるのですが、 メジロは必ず一羽づつテーブルに来ます。一羽がテーブルにいるとき、 もう一羽は近くの木にとまって待っています。 そして最初の一羽がテーブルから離れるとすぐにテーブルに飛んできます。

ところがこの日はたまたまなのか雪で飢えていたのか、まだテーブルに一羽が 乗っているのに飛んできてしまいました。その結果がこれです。 左側のメジロが右側のメジロを体で押しのけてしまいました。

でも不思議だったのは、 後から来たメジロ(左側)が最初からいたメジロを押しのけたことでした。 ということは、強いメジロが最初にテーブルに来ていると言うわけではなく、 いつもは相手がテーブルにいる時に、近くの木で見張りをしているのかもしれません。 この日は待ちきれなくて最初のメジロを追いやったようです。
メジロ1
メジロ2
メジロ3

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